Ayax

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのAyaxのレビュー・感想・評価

3.4
冒頭から手を変え品を変え、怒涛のチェイスシーンが続くのだけど、その調子が一辺倒で尺も結構長いので飽きる。今何のために何してるんだっけ?ってなる。
どうせハリソン・フォードは実際に激しいアクションしてないだろうとわかるし(こちらも特に望んでない)、映像ももうちょっとがんばれたのでは?というCG臭さなので、手に汗握れない。飛行機のプロペラに巻き込まれてギャーとか、ベルトコンベアでグシャーみたいな残酷シーンもなく、観てる側がとにかく全く緊張しないので、絵面的には相当激しいのに眠くなってくるという不思議体験。乗馬シーンは本人らしい。すごい。全部じゃないと思うけど。でもどんなに激しいアクションシーンでも、どうせ背景とかはCGなんでしょって思っちゃう。
ハリソン・フォード(撮影当時77才)の半裸、シワシワだったなあ。しみじみ。いや、その年代の平均的な男性と比べたらそれはもうすごいイケメンだと思うよ。だけれども、やっぱり若い時のインディと比べちゃうじゃない。冴えない系眼鏡のマッツ(・ミケルセン)はちょっと愛せる。
ジェームズ・マンゴールドとインディ・ジョーンズの食い合わせがあまり良くなかったみたい。撮影も違う人になっちゃったようだし。ワクワクするカメラワークなかったなあ。やっぱりスピルバーグのワクワクさせる撮影術は凄まじいのだと思う。
インディ・ジョーンズシリーズを映画館で観るのが初めてで、あの名曲を映画館で聴けたのが良かった。
おじさんになったショーティと冒険してほしかったという映画ファンの声があって、なるほどーと思った。
〈ややネタバレあり〉
最近、まとめて観た人なので、ファンとかではないんだけど、インディ・ジョーンズって、007的な行きずりのラブロマンスも特徴の一つだと思っている。それが80歳に差し掛かりつつあるインディだとそういうのもう無いわなって感じだし、実際に無い。あったら嫌だから無くていいんだけど。それが描けないなら作らなくて良いんじゃない?って思っちゃった。逆に純愛みたいな。いやー、人は変わるから良いんだけどさあ。私が観たい「インディ・ジョーンズ」ではなかった。
4作目(クリスタルスカル)観るの間に合わなかったんだけど、観てから行った方が良かったかも。
Ayax

Ayax