原作漫画は大好きです。
あと、TVアニメも観ました。
もし誰かに「1番好きな漫画は何?」
って聞かれたら、
『るろうに剣心』か『3月のライオン』
って答えます。
共通して言えるのは、
(悲しみを秘めた優しい主人公の頑張りと、その主人公を取り巻く人たちの群像劇であり人生劇場)
ってことだと思います。
、
だから
大友啓史監督× 主演:神木隆之介で「3月のライオン」実写映画化❗️
とメディアに出たときに、自分はすごく納得しました。♨️
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そして今作『3月のライオン』について先に結論を書いておくと、
実写版『るろうに剣心』同様にいろいろ批判点はあるんですけど、やっぱり自分は嫌いになれない力作だと思いました。
何より原作同様、“プロである職業の苦悩“や“生きることの辛さ“、“夢をみることの危険性“をちゃんと描いています。
これらの要素って普遍的なテーマだと思います。
興行収入的にはかなり厳しいらしいですが、
その理由の一つは、
原作を読んでない人にとっては話が理解しづらいってことかもしれません。
映画用にちょこちょこ原作から設定を変えてはいるんですが、
そこが結果的にちょっと理解しづらい歪な脚本になっちゃいました。📖
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※ここから少しネタバレします。
川本家のおばさんが急に出てきて食卓に一緒にいたり、二階堂の師匠が島田開さんだって説明が事前にないのは、原作も読んでない人にはやっぱり辛いと思います。
でも、初期の北野武作品なんて基本的に説明が少ないけど好きですから、説明が少なくて良いこともあるんです。そこは痛し痒しです。
原作本の1話目同様に、主人公が将棋会館へ向かう道中を丹念に描いているところもよかったです。ああゆうシーンも好きなんです。
もちろん、将棋シーンもちゃんと描いてます。
そこは将棋のルールを知らなくても関係ないです。特に佐々木蔵之介さんがよかったです。
「有村架純さんはミスキャストだろ」って言う人もいるようですけど、自分は
「もし映画『ビリギャル』の主人公の努力が報われないまま成長したら今作の香子みたいな人物になるんだろうな」
って思いました。
ただ、伊藤英明さん演じる後藤はあんまり良くなかったです。看病するシーンがあるとは言え、キャラクターの掘り下げ不足でただ短気な人物に感じました。
主題歌は少なくともこの前編の内容には合っています。後味があまり良くないラストですから。
もし一本で完結する映画なら、主人公が山崎順慶に勝ったところで終わらせても良かったです。
その場合は、もっと明るい主題歌になっていたでしょう。
興行収入的にはコケているですが、個人的には応援したい作品です。
後編で下方修正するかもしれませんけどね…。😅