勝ったのは農民だ

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

【シリーズ2作目。今度は戦争だ‼️】

※今回もかなりネタバレします。
未見の方は読まないことをオススメします。🙇

シリーズ2作目です。
1作目も面白かったですが、さらにレベルアップしたすごいものを観た気がしました。


特にラスト約50分のヘルム峡谷の角笛城での300vs10000の戦争は、公開当時に映画館で観た時は「映画はここまで来たか‼️」って衝撃を受けました。

劇中で、悪者が善玉を「あなたの戦好きには王はうんざりしている」と批判していますが、

これは戦争というよりも、戦う人たちを英雄的に描いた作品だと思います。⚔️

「この世には命を賭けて戦うに足る素晴らしいものがあります。」みたいなサムのセリフがそれを端的に表しています。


これ以前にもメル・ギブソンの『ブレイブハート』とかありましたが、

自分の中では

“夥しい数の軍隊がドドドドっと押し寄せるような近代化する前の戦争“

で生まれて初めて観た作品かもしれません。

その戦争は雨の中☔で行われますから、ピーター・ジャクソン監督か或いは原作者のトールキンは絶対に『七人の侍』をしたかったんでしようけどね。


これ以降でも

・『トロイ』(ウォルフガング・ペーターゼン監督)
・『キング・アーサー』(アントワン・フークア監督)
・『キングダム・オブ・ヘブン』(リドリー・スコット監督)
・『アレクサンダー』(オリバー・ストーン監督)

とか、
戦争スペクタクルシーンが描かれた作品が多く公開されて、もちろん各作品で違った魅力はあるんでしょうが、

戦闘シーンに関してはどうしても『ロード・オブ・ザ・リング』の二番煎じ感はありました。

後にピーター・ジャクソン監督が手掛けた第一次世界大戦のドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』🪖(2020年公開)もすごかったですけど、
あれは反戦映画として素晴らしいものだと思います。

戦争を英雄的に描いたり、否定的に描いたり、
ピーター・ジャクソン監督は自分の中でバランスを取ってると思いますね…。⚖️

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【ガンダルフもアラゴルンも、崖から落ちても死体が見つからない限りは死んでいません。】

前作のラストで
⑴自分だけで指輪を捨てに行くことを決めたフロド&サム
⑵ 敵のオークに攫われたメリー&ピピン
⑶そのメリー&ピピンを助けに行くアラゴルン&レゴラス&ギムリ

この3手に分かれるんですが、

前作の最後で“バルログ“って化物に道連れにされて谷底に落ちて死んだ

と思われたガンダルフが、
“灰色🩶のガンダルフ“から“白🤍のガンダルフ“として蘇って⑵メリー&ピピンと⑶アラゴルン&レゴラス&ギムリの前に登場しました。

(なんで彼が生きて戻ってこれたのか❓はよく分かりません。聞いたけど忘れました。)😅

今作『二つの塔』のアラゴルンにも言えることですけど、崖から落ちても死体が見つからない限りはそいつは死んでいません。
そういうのって多くの映画でもよくあります。😇
あと、アラゴルンの馬🐎が賢すぎます。「馬鹿」なんて言葉は誰が作ったんでしょうか❓

今作は馬が活躍しますね。
あのガンダルフが乗る白馬🎠も本当に名馬に見えました。

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【あなたはアラゴルン派❓レゴラス派❓】

それから、
ガンダルフとの再会に至るまで、
メリーとピピンの2人の足跡を辿って森の中に逃げ延びたことを察知する、アラゴルンの推理力も半端ないです。🕵️‍♂️

よく公開当時は女性ファンの間で

アラゴルン派か❓🗡️
レゴラス派か❓🏹

で話題になっていましたが、確かにそれも分かります。

その反面、ドワーフ族のギムリ🪓がその2人に比べたら割を食っていて、コメディリリーフみたいになっていたのが残念ですね。😅
彼も彼で必要な戦闘力だと思いますけどね…。💪

レゴラスとギムリのどっちが多く敵を倒せるか❓の勝負はレゴラスの圧勝でしょうが、

問題はレゴラスの矢🏹の本数が倒した敵の数と合ってない、というより全然減らないのが初見時からずっと謎でした。😅
あと、細かいところですが彼が馬に乗る時のアクションが身体能力としておかしいです。🐎
エルフの身体能力は相当高いんですね…。

あと、アラゴルンは劇中では2人の女性から慕われているのに、レゴラスは誰とも恋愛関係🥰になってないのも疑問です。

でも、この頃のオーランド・ブルーム(役:レゴラス)はめちゃくちゃカッコよかったですね。🆒
世間的にも今作で大ブレイクしましたが、去年(2023年)も『グランツーリスモ』🏎️がなかなか高評価なので、一時的なブームを過ぎた後も映画に出続けているのは嬉しいです。😄


もちろんヴィゴ・モーテンセン(役:アラゴルン)も活躍しています。
一時期は「ハリウッドで1番馬が似合う俳優」と言われていましたが、『グリーンブック』📗では車の運転手🚙でしたね。というか、あの体型では馬には乗れないでしょう。😅


ジョン・リス・デイビス(役:ギムリ)も去年公開された『インディ・ジョーンズ/運命のダイヤル』に出ていたそうですから、
なんだかんだで今も20年以上経った今でもみんな活躍してるんですね。😄

ちょっとホッとします。♨️

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【エント族🌲っていう木の巨人達が反則的に強いです。】

それ以外のキャラクターとして気になったのは、

⑴ローハンの王:セオデン(演:バーナード・ヒル)は、なんでグリマなんかを相談役にしたんでしょうか❓
実際に彼は悪役でサルマンの手下だったんですが、誰がどう見ても悪人っぽいんです。
元々は名君だったみたいですが、そんなセオデン王が、あんな奴に相談するような悩みがあるんでしょうか❓😅


⑵これは細かいところですが、あの小さな兄妹がよくあの城まで辿り着けましたね。母親との再会も出来て良かったです。👩‍👧‍👦

⑶前作で死んだボロミアの弟:ファラミア(演:デヴィッド・ウェナム)が最後に主人公:フロドとサムに理解を示して、解放してくれるんです。
そこで
「彼らを解放すればあなたは死刑ですよ。」
「甘んじて受けよう。」
みたいな台詞が彼の男気を感じました。😄


⑷それから終盤でエント族っていう木の巨人達がサルマンの塔(アイゼンガルド)を襲撃するんです。🌲
最初は足手纏いと思われていたメリー&ピピンですが、エント族を焚き付けてアイゼンガルド襲撃に向かわせたのは賢いですね。🤔
エント族の彼らがいなかったら負けてました。

それに当たり前ですけど自然破壊は良くないです。彼らがブチギレるのも納得です。

オークとか普通に踏み潰してますし、大きい岩🪨をぶん投げてくるのは反則的に強すぎるでしょう。

ダムを決壊させてその流れ出た水で体が燃えている奴🔥が助かったのも地味にホッとしました。♨️

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【主題歌はエミリアナ・トリーニの「ゴラムの歌」という歌だったみたいです。】

⑸それから今作はゴラムが登場します。そのことで大きく物語が動きます。

自分は今作のゴラム役でアンディ・サーキスという偉大なモーションアクターの名前を知りました。
彼の演技力の凄さは言わずもがなですが、
それはそれとして、

ゴラム(スメアゴル)は多重人格で、悪人か❓善人か❓が最後までよく分かりません。

まぁ、彼も彼で指輪なんて手に入れなければもっとマシな人生だったかもしれませんから、フロドのいうように哀れにも見えます。

ただ、観ていてイライラするのも事実です。💢

最後こそフロドとサムが仲直りするんですが、序盤からゴラムのことで2人の仲がギスギスするのは次回作の完結編まで引きずるのでそこは観ていてイライラします。💢

しかも主題歌は、エミリアナ・トリーニの「ゴラムの歌」という歌だったみたいです。

(“だったみたいです“と言うのは、
初見時はエンドロールは放心状態だったし、
それ以降もDVDで観る時もエンドロールをちゃんと観てないからです。)

とにかく、この2作目ってゴラムの話だったんですね…。😅