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3月のライオン 後編のバナバナのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
4.0
今回は桐山君が川本姉妹を守ろうとして、本来の頭の良さを将棋以外でも発揮するけれど、頑張り過ぎて裏目に出てしまう。
川本家は桐山君にとっては疑似家族でもあるのだけれど、
「家族だけで話させて」と、ここで彼女達に嫌われたら、これから僕はどうやって生きていけばいいんだ!と、
桐山君にとっては一大事な訳で、前半は将棋の試合に時間を取っていたけど、後半はこの川本姉妹の家庭の事情に多くの時間が取られていた。

うちの子供はこの映画を観て「いじめが分かっても先生の対応なんてこんなもん」と、あの担任の先生を見て言っていたが、
問題が公に発覚して学年主任の先生で収まるんだったら、最初から家族が担任抜かして学年主任の先生に相談してればよかったね。
学校によっては、上に相談すると教頭先生が出てくるけど、
それでも事勿れ主義で何も解決せず、被害者側が泣き寝入りさせられる学校も多いけどね。
しかし、川本姉妹は桐山君が思っていた以上に強かった!
この強さがあるから、桐山君も甘えさせてもらえてたんだね。

もうちょっと後半も将棋の対戦を入れてもらいたかったが、
幸田のお父さん、無神経で子供達のこと見てない様で、ちゃんと見ていたのね。
限界を決めていたのは自分自身だった…。
あの気の強い、意地悪お義姉さんも、これでただ他人のせいにせず、自分を見つめ直して前に進んでいける様になったよね。幸田家の問題も解決して良かったわ。

今回は、やっと桐山×後藤戦があったけれど、伊藤英明も目の下に隈を作って、台詞は少ないのに、対局中の迫力がしっかり出ていて良かった。
ラストの試合のロケ地。あんな“天空の部屋”みたいな所があるんだね。
まるで桐山君のスッキリした心を表した様な。
あの景色を見れただけでも、この映画を観た価値がありました。
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