家族と将棋、そして主人公の成長を描いた作品
前編は重かった、後編も重かったが後半からは大団円に向けて全ての伏線が回収されてようやく明るい兆しが表れ始める。
主人公の師匠の家族と、主人公の大切な人たちの家族が描かれている。
いつも問題から逃げてきた主人公は、この家族の問題を通して逃げないこと、諦めないで立ち向かうことを学んだ。
この主人公の成長が勝負の世界(将棋)に活かされる。
少し周囲の問題が多く感じたが、なるほどそうだったのかと納得。
そして将棋、たくさんの棋士が描かれているが全員が何かしらの問題を抱えて苦しみながら戦っている様子が描かれている。
全員がそれぞれの人生で戦っている、そしてそれぞれに高潔なドラマが存在する、本作品は群像劇であったと思いました。
そして、成長した主人公は最高峰を目指す・・・
やはり宗谷名人のモデルは羽生三冠、二階堂四段は村山九段なのでしょうか・・・
前編の消化不良が、後編で解消されたように思われました。
また、前後編を再編集して3時間程度の作品にまとめると、印象が大きく変わるようにも思います。
5月の連休中に鑑賞、ほぼ4週間遅れのレビューとなりました。