アズマロルヴァケル

美女捨山のアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

美女捨山(2015年製作の映画)
3.4
ものすごく奇妙な映画

村に住む初老の男性はお国の法令によって20歳になると山に捨てなければいけないということに従って役人と共に儀式を行って山に美人を捨てていったのだが、実は山に捨てると見せ掛けて小屋に美人を住ませて誰にも見られないように隠していた。という話。

60分ということもあり、ザックリとした短編映画ということなのですがこの奇妙な世界観にどっぷりハマりまして個人的に好きでしたね。

個人的にはあまり主人公が誰だかわかんない群像的なかたちで展開されているように認識しているのですが、思いきっていたのは初老の男性の嫁があの小屋の美人に紛れてひっそりと体験して、バレたらトップレスで山を降りていくなんかはおっぱい見られたらどうすんだよって思ってなりませんでした。

敢えて悪いところを挙げておくと、何故あの初老の男性が美女を山に捨てる行為を始めた経緯をカットしても良かったものの、小屋にいる美女の描写をちょっとだけ増やしておいたら好感は持てたんだけどなぁと思いました。現に山に捨てられた最近の美女の役の人は説得力はあっただけに最初に小屋に住んでいた美女がギャルなので流石に小屋に住んでる美女の人たちがそんなに美人かってことは賛否がわかれそう。

あとは役人がどうやって無差別に美女をさらうのかもちょっと説明不足なのでなんかなぁ。さらい方が誘拐犯みたいだったから逆に怖かったですね。

とはいえ、映画としては普通に観れて、女性観に対しての発想が良く、シナリオ自体は悪くなかったので、皆にオススメしたいぐらいのレベルの映画でしたね。