ぶちょおファンク

ドラゴン・タトゥーの女のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★2.5 終盤★3

原作は未読、スウェーデン版映画『ミレニアム』は未見。

フィンチャー独特の色合いの画面の空気感、オープニングが『ファイト・クラブ』っぽい雰囲気で期待しましたが普通。

主人公はミカエルにしたかったのか?リスベットにしたかったのか?
少女失踪事件がメインではあるけど、名誉毀損絡みは必要だったのか?
確かに主人公と物語のふたつずつの事柄は互いに関係しあっているものの、
物語に厚みを持たすのに欲張ってどちらも追っかけ(小説なら成立しているのかな?)、
終わってみれば深いようで浅い、濃いようで薄い、こってりのようであっさり、
まさに「二兎追う者は一兎をも得ず」で散漫な印象。
しかも名誉毀損絡みは結局リスベットしか活躍しない内容で結果オーライ。。。

特に違和感を覚えたのが、この作品に出てくるオトコは基本的にオンナなら誰にでも性的欲情するかのように描いた点だ。
リスベットに欲情するオトコたち。
ハリエットに欲情するオトコたち。
このふたりの女性に個人的にはまったく性的魅力を感じないが、
あえて性的興奮の要素があるなら、その行為の背後にある背徳感や凌辱感や禁忌感といったところだろうか?
それらで興奮する異常なオトコの性衝動を強調したり、オトコはみんな野蛮人的に描かれてもなぁ〜。。。

そして前半の最大の名演、助演であるネコが殺されたのもマイナス点。まあ冗談ですが、ネコ好きなんで半分本気です。😝

聖書がキーワードになる作品で、クリスマス、ミカエルは天使の意味、ミカエルは旧約聖書の『ダニエル書』に出てきてダニエル・クレイグが演じるのは意図的ようで、『ミレニアム』版ではミカエル役はミカエルという名の俳優を起用している。
他にも聖書絡みのネタはありそうですが…?

2017年131本目