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オクジャ okjaのマーチのレビュー・感想・評価

オクジャ okja(2017年製作の映画)
3.8
《韓国映画 怒濤の10本レビュー:前半戦》
今年鑑賞した韓国映画10本を寸評で一気に投稿しています。
今日は前半戦ということで5本の作品を連続投稿中、是非併せてご覧下さい!


【上半期鑑賞映画寸評:2017】

❷『オクジャ okja』
《スーパーピッグの背景と訴え》

まあ、リリー・コリンズが可愛いですよね。
リリー・コリンズが可愛いです😍
可愛いのがリリー・コリンズです。

はっΣ( ̄。 ̄ノ)ノ!
またリリー・コリンズ愛が溢れてしまった…

そんなことはどうでもよくて、今作はファンタジックな様相を呈してファンタジー 一辺倒のオクジャ🐖奪還物語に終始するのかと思いきや、後半に進むに連れて現実味を帯びた社会問題と強烈な食問題描写がシリアスさと共にやって来るという意外性ある秀逸な構成の作品で、絵本の世界のような前半にうっとりしていたら、後半で襟を正されます。笑

オクジャ🐖は抜群の可愛いさで、何かに似ている感じ(既存のいくつかの動物たちをミックスさせた感じ)がよりリアルさを刺激する。つまり、キャラクターデザインにも扱っているテーマを反映しているし、愛らしい感じにしているのは後半の残酷性や当たり前の深さを強調するためだということ。
ちゃっかり日本もスーパーピッグ🐖プロジェクトに参加しているから面白い🤣

キャストがNetflixだからこその豪華さで、劇場公開を懇願したくなる程の布陣なので頭が下がる。
特にマッドサイエンティスト💉ムツゴロウさんを演じるジェイクが印象的で、とにかく愉快なので過去のジェイク像が覆るかも…笑

動物愛護団体チームポール・ダノのファンタジー色を強めるステレオタイプな感じや、イマイチ統制の取れていないにも関わらず奮闘する優しさも可愛らしくて良いし、要素として童顔ポール・ダノ率いるこのチームがいなければかなり面白さも減っていたと思うから、第3勢力として組み込み、エンドロール後まで登場するというしぶとさがまた愛着湧いて楽しい♪

昔、学校の授業で牛🐮?か 豚🐷?の解体をガチの映像で見せられたことがあって、そのグロさやエグさ、その上で最期を何の気無しに日々いただいていることのありがたさみたいなものを知った訳なのですが、今作を観てそれを思い出しました。人間は都合の良い生き物なのでそういった部分に関して一々知ろうとはしませんし、別に知らなくてもどうってことないのは確かなのでいいのですが、都合良く「可哀想だ!」とか「残虐だろ!」とか一概に吐き捨てるのでは無く、目を防ぎがちな悲惨な現実の営みの上に我々が成り立っていて、そこにいくらか区切りをつけた中で生きているということを実感し、再確認して欲しいと思います。責任を感じろとか、日々感謝しろというのはさすがに無理な話で、そこまで気負う必要は全く無いと思うので、ただこの映画のその瞬間だけは見逃さず、受け止めて欲しいなと思います。

そういった暗くなりがちなテーマをドファンタジー色で包み、現実の惨さを浮き彫りにし、そういう意味で架空の生き物スーパーピッグ🐖を軸として物語を創り上げたポン・ジュノ監督はやはり手堅いですね〜社会派作品をそれと感じさせずに内包したまま違う趣で見せるあたりはさすがです!!

意外にも社会派ファンタジーの今作のラストの解釈は様々だと思いますが、オクジャだけが○○だったことも含め人間の都合の良さを表しているのではないでしょうか。そういう話でもありますからね…

総括:リリー・コリンズは可愛い😍💕❤️
(※今作の出番はかなり少ないです。笑)


【p.s.】
既に2017年も下半期に突入しましたが、まだ投稿できていない1〜6月の鑑賞作品が多々ありますので、それらを寸評で投稿しています。

40〜50作品ほどありますので、いつもとは違い極々短いレビューで投稿します。暇があれば付け加える予定です。

よって、いつもの【映画情報】等もカットさせていただきます。

*詳しくは2017年6月8日に投稿している《『イップ・マン 葉問』評》内の【p.s.】後半部分をご参照下さい。
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