アマプラ?かな、レビューと評価がとても高かったのでチョイス。
だけど・・・・
重かった。
予想以上の闇にやられて、ダメージを食らってしまった。
物語も映画の撮り方も、地味。
ずーっと目線と同じ定点カメラで人物たちと並行。ドラマティックな演出もなく淡々とストーリーは流れる。
冷え冷えとした静かな空気感。
じつに淡々とした映画なんだけど、「おいおい、そんな!!・…マジかよ…ウソだろ・・・・」と欧米人的なリアクションしか取れない展開に胸が苦しくなってくる。
救いは、イケイケの甥っ子のキャラクター。とくに表面上は、親父が死んだのに女とやることしか頭になさそうなチャラ男だが、彼なりに葛藤と苦悩を抱えている。
家族再生ストーリーの名作、「普通の人々」のティーンネイジャーの息子を思い出すが、触れたら壊れそうなガラスの繊細さはない。
もと嫁の演技はすごかった。感情移入して泣きまくってしまった。
あぶなげで不器用な男ほど、ほっとけなくて魅力的。だけど、自分を幸せにしてくれるのはまじめで誠実で地味な男なのだ。