たつかわ

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのたつかわのレビュー・感想・評価

3.5
根拠のない自信が羨ましい

話が進むほど、全くこの主人公に共感できない人がほとんどだろう。
しかし、彼なしではマクドナルドは世界的にこれほど拡大していなかったし、
革命的なシステムは一般的になるのは時間が大きくかかる、もしくは
別の人間に真似をされている可能性もあったと思います。

主人公はピアニスト、紙コップのセールスマン、ジャズ演奏家、バンドメンバーなど職を転々とした。5種類のミルクセーキを同時に作る機械の販売会社の社長になったものの、
売れず、途方に暮れていた。50歳になり普通安定を求めたり、諦めることが増えてしまう年齢だが、彼は「根拠のない自信」でマクドナルド兄弟にフランチャイズ化を提案する。この「根拠のない自信」というのは仕事をしていて羨ましく思う。
どうしてもマイナスから入り、マイナスをどのように潰すのかという思考に
陥ってしまう。

こんな主人公だが、自分と似たような経歴をもつ男を店長に雇うシーンがあり
自分と同じ苦しみを持つ人間の心がわかるような面もあると思いました。
たつかわ

たつかわ