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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のbowcatのレビュー・感想・評価

4.2
ドイツ占領下のポーランド🇵🇱で
ワルシャワ動物園を営む家族の物語

生き生きとした動物たち🐘🐅🐪
街の人々の憩いの場だった動物園
そこも戦争に巻き込まれてゆく
空爆で逃げ出した動物たちは射殺
冬になれば食糧不足で処分される
ドイツ軍はここでも容赦ない

動物園を経営していたヤンとアントニーナは
ゲットーで悲惨な生活を余儀なくされている
ユダヤ人たちを動物園を一時避難所とし
救うという行動をおこす
毎日毎日、残飯収集にかこつけて数人ずつを
ゲットーからトラックの荷台で救出
偽造パスポートも作り、髪型、服装を整えて
街へ出て国外脱出を計るユダヤ人
中には動物園にずっと潜んでいる人もいた

季節外れの雪❄️
よく見るとそれは灰
ドイツ軍がゲットーを焼き払った灰が降る

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ユダヤ少女を路地に連れ込み、手篭めにする兵士
人間は正義と権力を与えると間違った方向にも
それを使う
おそらく日本軍にも、ほかの国の軍にも
そんな人間はたくさんいただろう
悲しいがそれが現実だと思う

そしてドイツが去ったら今度はロシア
真ん中に位置する平らな土地ポーランド
東欧とされ共産主義になっていた国
いまでもワルシャワ動物園は健在という
動物たちの生き生きとした姿がきっと見られる
それが、救い
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