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菊とギロチンのmiyuのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
3.7
女相撲と アナーキスト。。。
時代は関東大震災後。
てことは、1923年(大正12年)以降〜

なんだか 評価はマチマチで、人を選ぶ映画…って いうのは間違えないみたいだ。。。

かく言うワタシは、案外 好きでした。。。

昨年、映画館で見ようか…迷ったんだけど
長いっっっ…て 思えて 断念💨

まず
女相撲サイド!!
特に 韓英恵扮する十勝川たまえは、色気があり、美しくて、魅惑的だが、韓国人…って事で虐待されたりする。。。

関東大震災の混乱の中、官憲や民間の自警団などにより、朝鮮人、そして多数の朝鮮系日本人や朝鮮人と誤認された人が殺傷されるという事件が起こった。。。

そのくだりを 加害者側が 語るシーンがあるが…
地獄だと 思えた…
たまらん気持ちになった…💧
クローズアップして描かれている訳じゃないけれど…
日本人なら この事を知っておくべきだなぁ〜って…そんな風に感じました!!

あと
十勝川に命の危険が及んだ時の魔法の言葉…
天皇陛下 万歳🙌
コレで 一件落着でした。。。←映画見たら、意味わかります!!!

また
夫のDVに耐えれず逃げ出した花菊ともよ(
木竜麻生)…

女相撲の世界が 彼女にとっては 駆け込み寺の様な場所だったんだなぁ〜

少なくとも この女相撲の世界に足を突っ込んでる女性達は、語らずとも それなりの辛苦を舐めて生活をしてきて、自分の居場所をここに求めたに違いない…

女相撲の力士達は、それなりに 地に足がついている印象。。。

それに比べて アナーキストを名乗り、ギロチン社の面々…
特に 主役の中濱鐵(東出昌大)は、あまりにも 軽い…

また、もう一人の主役のアナーキスト古田大次郎(寛 一 郎)…
望まないかたちで、人を殺めてしまう…

これらの アナーキストに関しては
女相撲の彼女らと違いあまり 感情移入するに至らないが…
この時代に こんな人らが いたんだ…
みたいな…←そのレベルの薄い描き方に思えた!
二人とも 死刑になったみたいだが…💦

平成から 令和に変わった今…

天皇の役割は 時代と共に 大きく変わりつつある…
→さすがに この辺りの事は
気になってしまった…

まっ
特に そんなことを語ってる映画じゃないけど…

女性の相撲興行の話は、かなり 興味深い話でした。。。
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