エミリー・ブラントが夫と離婚したアル中のレイチェル役を熱演しており、改めて彼女の演技力に感嘆した。
通勤列車の窓から、別れた夫と住んでいた住宅街を眺めるのが日々の日課である。アルコールを片時も離さないレイチェルの姿が印象的で傷心の深さを物語る。特に眼の周りは如何にもアル中という雰囲気を醸し出している。
ある日、理想の夫婦と思い込んでいた見ず知らずの妻の不倫現場を車窓から目撃してしまうが、その後死体で発見される。記憶が無くなるほどのアル中だが、事件の真相究明に努めるレイチェルはとても痛々しく惨めな姿で見るに堪えなかった。最後の結末は夫が自分で蒔いた種とはいえ、あまりに無惨な結果となり愕然とした。
