ベビーパウダー山崎

自分自身の眼で見る行為のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

自分自身の眼で見る行為(1971年製作の映画)
3.0
スタン・ブラッケージの死体解剖Film。ただ刻まれるだけの死体一つでも個性がある、そこから人生が見える、なんとなく生活が想像できる。皮が切られ、内臓が取り出され、人間の身体は思っている以上に複雑に組み合わさっている。身体のどこかを悪くすると他の部分にも影響が出てしまうのが理屈ではなくショックとして理解できる。フィクションの死体はシンプルでどう見ても死体でしかない、真のリアル(死)は不整であり美しさがある。リンチ『ツイン・ピークス』の死体とかよく出来ていたんだなあと今更ながら思った。