やまもとしょういち

ブレードランナー 2049のやまもとしょういちのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.8
35年ぶりの続編、というのが大きなプレッシャーであり、製作上もっとも配慮すべきポイントだったのだろう。なんせ長い。

「物語」が動き出すまでが、長い。

前作を踏襲したであろう、行間の空いた台詞回し、テキストによる説明を意図的に排した脚本、それを補って余りある映像・演出。トータルとして余白を意識させる映画なのに、それを魅せきるだけの作品の力とドゥニ・ヴィルヌーヴの地力を叩きつけられたような感じ。