たつかわ

ブレードランナー 2049のたつかわのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
 一週間前に「ブレードランナー」を初めて観た(二回)。この作品に影響をうけた様々な映画やゲームを観たり、プレイしたりしたので既視感の強い作品であった。結論としてあまり面白くなかったのが正直。

 ではなぜ、本作を観たのかというと監督が「ドゥニ・ヴィルヌーグ」だから。本作でいうと「オフワールド」から侵入した人物とどのようにやり取りするのかという作品を数多くやっているので、「ブレードランナー」というフォーマットではどのように表現されるのかとても楽しみだった。いつもコンビで音楽を担当しているヨハン・ヨハンソンが忙しくてハンス・ジマーが音楽を上映ギリギリまで制作していたことを懸念していたが、
観たら全くの杞憂に終わった。

 主人公は、恋人がAIで無口で内向的であり、ライアンゴズリングが演じている。10年ぐらい前の主演作品「ラースとその彼女」を思い出してしまった。また観たくなった。アナ・デ・アルマスが演じるそのAIがとても魅力的で、このようなものがあれば、世界中が少子化に突き進むと思ったほど。また「her」のスカーレット・ヨハンソンが声を演じるAIとはまた別の魅力がある。そして彼女は本作で登場する人物の中で誰より人間らしいと思った。

 オマージュ表現は正当なもの以外にも今やったらコントではないかと思ってしまうものもある。最近はアメコミなどは前作を観なくても特に問題ないことが多いが、本作は必ず前作も見なければ魅力が大きく半減するだろう。

おススメです
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