真面目で働き者のジョゼと愛に生きるガブリエル。愛の物語だった。
静かさの中に秘めた情熱さ。エキセントリックに見える奔放さ。心のおもむくままに正直に行動するガブリエルは、官能的で美しかった。
結婚するにあたり、「あなたを愛していない」「あなたとは寝ない」言いきるガブリエル。そんな彼女に静かに寄り添うジョゼ。
ガブリエルの美しさと妖しさに引き込まれていった。娼婦館で金を払って性欲を処理をしていたジョゼだが、ある時、ガブリエルは娼婦に対抗するかのように挑発的な下着を身につけジョゼを自分の中で果てさせる。
どこまでも氣高い女性、ガブリエル。
生まれた子どもの父親はジョゼだったのか、はたまた療養施設で出会ったソヴァージュだったのか…観る者の判断に委ねられるところ。
「君に生きていて欲しかった」ジョゼの最後の告白。そうだったのか…!忍耐強いガブリエルへの愛を感じた。
ジョゼの故郷に向かった二人は、これから本当の夫婦になっていくのだろうか…