久しぶりの映画鑑賞!
クリストファー・ノーラン監督と言えば「インセプション」が非常に印象に残っている。夢の中に潜入してという設定がわたしの好奇心を刺激した。
今回の「テネット」は時間が逆行するという、またまた不思議な世界を予感させる映画。
猛スピードで走る車に乗っているような緊張感と目まぐるしさ。不安を煽るBGM、スクリーンから目が離せない。音が効果的に使われている点が「ダンケルク」と似ている。
場面展開が速くてついていくのが必死。全体を振り返る余裕がまったくなかった。何がなんだかよくわからないまま終わってしまった感じだけれど…終盤で建物に閉じ込められた2人が救出された姿を見た時は胸が熱くなった。また最後の相棒との別れにグッと涙が込み上げてきた。
色々な疑問が残る映画・・・
黒幕は主人公、どういうこと?
相棒はずっと以前から彼を知っていた?彼の正体は?未来から来たのか?過去を作っていくとは?
頭から被ったマスクを奪いとられた時の敵側だったもうひとりの主人公は誰?パラレルワールドに生きる自分?
主人公が序盤で飲み込んだ毒薬と敵の男が飲み込もうとしていた毒薬はどちらも弾薬の形をしていて銀色だった。何か意味がある?自分が消えればみているこの世界も消える?
回転ドアが「マトリックス」の公衆電話と重なるなと思いながら観ていた。
現実とは何だろう?
時間という概念、時間そのもの・・・
時計やカレンダーのように時を測るものがなければ過去・現在・未来という概念は生まれなかったのかも知れない。