松原慶太

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。の松原慶太のレビュー・感想・評価

3.3
80年代アメリカの田舎町を舞台にした思春期ホラームービー。スクールカーストのはみ出しものたちが、田舎町の深層に巣食う「ソレ」に立ち向かう。

たんじゅんなホラー映画ではなく、半分は「スタンド・バイ・ミー」「グーニーズ」「E.T.」的な、思春期の通過儀礼的なお話。雰囲気としては、「スーパー8」とか、Netflixドラマ「ストレンジャーシングス」とかにも近いですね。

まさにスティーブン・キングそのものというか、初期スピルバーグ作品のノリ。リバイバル的な人気があるんでしょうね。

本作は、映像もストーリーもていねいに作られているとは思いますが、思春期の甘酸っぱいストーリーに重点を置いているぶん、ホラー要素が単純なお化け屋敷になってしまっている感はあります。
松原慶太

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