このレビューはネタバレを含みます
●好きなアメコミ映画ベスト3に入る一本。
●しかし、所謂『アメコミ映画』の枠から外れてる作品。R15+。『アメコミ映画なんだけど、ヒーロー映画じゃない』って感じ。
●"老いた父親"の介護をする"くたびれた男"が、突然押しつけられた"一人娘"を育てながら旅をし、最終的に"パパ"となり、束の間"人並みの幸せ"を味わい…みたいな内容。
●ローガン登場のファーストカットから既に『やるせない』。無敵のミュータント・ウルヴァリンの面影が無い。
●チャールズの認知症?の様子も切ない。もはや『大量破壊兵器』扱い。
●ローラの生い立ちも悲しい。善悪の判断もつかない殺戮マシーンとして育てられた11歳の少女。
●そんな3人の辛い旅路。道中で出逢ったマンソンさん一家との触れ合いの場面でホッコリできた、と思ったら…。
●『西部劇』を意識している。劇中でチャールズとローラが二人で『シェーン(1953)』を観てるし、ラストでのローラの『送る言葉』で『シェーン』のセリフをそのまま使ってるし。
●『人を殺したら、一生"人殺し"』。アメコミ映画でありながら『ヒーロー物へのアンチテーゼ』の色合いも濃い。
●『X-MEN』『ウルヴァリン』両シリーズを観てからだと、感動倍増。…って言うか、観てないとイマイチ感動出来ないかも知れない。
●でも、これまでの『X-MEN』的なモノを期待して観た人には『コレじゃない』感が強いかも。
●137分の作品なんだけど、観ててツラいので長く感じる。でも『退屈な長さ』『嫌な長さ』ではない。
●良い作品。泣ける。