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バイバイマンのdeenityのレビュー・感想・評価

バイバイマン(2016年製作の映画)
2.0
『SAW』でお馴染みのジェームズ・ワンが絶賛という噂でちょっと話題にもなったホラー作品。個人的にはネーミングセンスのなさが逆に惹かれ、「アンパンマンのライバルのようなおばけでも見るか」てなノリで鑑賞しました(笑)

「言うな。考えるな。」という意味深なフレーズのインパクトだけ残す冒頭。最近この手のホラー作品が多い気がします。『イット・フォローズ』の「それ」がヒットしたことがきっかけだと勝手に認識していますが、『クワイエット・プレイス』なんてのもその一つでしょうし、『IT』なんてのはリメイクですが、要は抽象化し、想像の余地をわざと作ることで、観客の脳が勝手に怖い方に補完し、怖いと錯覚させる手法。別に悪いとは思いませんが、正直ハマらなければ別に怖くもないただの期待外れに終わりますし、むしろ正統派で怖がらせることのみで勝負できないだけの作品にしか思えません。

本作も「言葉にしても考えてさえもしてはいけないあいつが襲ってくる」という恐怖。ヤバさを醸し出す演出からのまさかの幻想でパニックにさせるという肩透かし。「実体はあるのにそっちが怖がらせるのかよ。てか実体自体は怖くないし。というかあのゾンビ犬いる意味ある?」てな不満がタラタラな、まさにB級ホラーという完成度にがっかりしました。
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