ラダ

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガールのラダのレビュー・感想・評価

2.3
まず先に、大前提として原作のファンです。

原作の「奥田民生」と映画の「奥田民生」で、その言葉の意味が大きく変わる。まあ、色々あるだろうから仕様がないのでしょう。大人の事情ですね。私も大人なので分かります。

原作ラストの畳み掛けるようなドンデン返しと、狂わされたオトコたちが繰り広げるスピード感あるコマ割りが大好きなのだけれど、映画ではもったりもっさり。大根監督、そういう描き方が得意なイメージがあるから楽しみにしてたんだけどな。

そして松尾スズキなら、もっと狂気を表現できたのではないかと思ってしまう次第です。0.1mm浮いてる感(原作参照)が欲しかった。

安藤サクラの安定感は素晴らしい。そして原作云々関係なく、キスしたくなる作品です。これは評価したい。間違いない。

「原作→映画」で観るパターンって今まで多くなかったのだけれど、原作ファンが映像作品を避ける気持ちを教えてくれた作品。

大人の事情を恨みます。
ラダ

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