kyoko

アルジェの戦いのkyokoのレビュー・感想・評価

アルジェの戦い(1966年製作の映画)
4.2
ドキュメンタリーと見紛うほどのリアリティと、娯楽としての映画のクオリティの高さを合わせ持った作品。
始まってすぐにモリコーネだ!と興奮してしまった。

植民地からの独立のためという大義のもとに行なわれたからと言っても、やはり一般の人々が犠牲になるテロ行為は正義ではない。報復の繰り返しは見ていて苦しくなるが、目を背けることができない圧倒的な映像力だった。
民衆の鼓動のように響く太鼓の音が耳から離れない。まさに「目をひらけ、耳をかたむけろ」だ。

終わってすぐに、近くに座っていたおじさまが呟く。「すげえもん見ちゃったな」
激しく同意。
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