NEWおっさん

アリータ:バトル・エンジェルのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

1.5
「映像は凄いが物語はダメな第2のアバター」

木城ゆきとによる日本のSF漫画「銃夢」がハリウッドでついに映画化。映画化を熱望したジェームズ・キャメロンが2003年頃から企画スタートしたが、立ち上がっては消え立ち上がっては消えの繰り返しで、どうせ結局無くなるいつものパターンかと思われた頃に、自分は脚本・製作に回り、監督はなんとロバート・ロドリゲスへとバトンタッチしてあれよあれよと完成まで漕ぎ着けた。

その間にキャメロンは大ヒット映画「アバター」を撮っていたが、正直言って映像は凄かったが話はお世辞にも良いとは言えなかった。今回のアリータも見終わった後同じ感覚になったと言える。

原作は未読だが、こんなに話がダメダメなんだろうか。アリータとヒューゴが急に恋愛に発展していくのも唐突だし、ザレムがどんなとこか分からないので、貧困層の暮らしがそんなに貧困に見えないし、なんで皆そんなにザレムに行きたがるのかがこの映画1本では分からない。
挙句にザレムがどんなとこかチラ見せもないまま話は終わる。

キャラモデルもイマイチ。原作の絵は何点か見たことあるんだが、だいぶかけ離れてないか。特に主人公であるアリータが目がやたらデカいせいか終始不気味に感じたわ。映像はアバターの頃から格段にレベルアップしてるが、ちょっと前に「スパイダーマン:スパイダーバース」を見てるせいもあってか驚くほどではなかったなあ。

続編があるような終わり方してるが、自分は原作の方に興味が沸いてきたので、そういう意味では見てよかったか。残念ながらこの映画単体では面白みを見出せなかった。

余談、「グリーン・ブック」を最近見たせいかマハーラシャ・アリが悪役然してるのがなんか面白かった。演技云々てワケじゃなく。