グレハニスト森田

哭声 コクソンのグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.5
今ホラー映画界で最も勢いのある(?)韓国映画に、我らが國村隼を迎えての超大作。

昨今のホラー映画において、当然ながら邦画とは比べ物にならないほど雰囲気も演出もよろしい。
ホラー演出がどうこうというよりも映画として退屈させない韓国の作品づくりを少しは見習ってほしいものである。

ゾンビ映画なのかと思ったらオカルトだったというのは「REC」のようである。
また、珍妙な祈祷師が出てきて壮大な除霊活動が始まる辺り、「来る!」を連想させるが、鑑賞者にミスリードを誘いつつオカルトの元凶を最後まで明かさないというところでは、いわゆるロジックホラーのたぐいなのかな。

問題は尺の長さ。
ホラー映画で2時間30分という「ターミネーター2特別編」並みの異例な長尺っぷりは如何なものか。
物語が二転三転するといっても視聴者の意表を突くようなラストというわけでもなく、終わってしまえばこの程度の内容なら90分で十分だろというのが本音である。

國村隼が強烈なビジュアルで重要な役どころを演じてくれているあたり同じ日本人として鼻が高い限り。
でもこの映画やっぱりなげぇよ。笑