塩辛亭ショッパイ

ワンダー 君は太陽の塩辛亭ショッパイのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.5
 当時、本作の劇場予告をみたときに「う〜ん、まぁ、これはスルーでもいいかな……」と感じたあの日の自分を褒めてやりたい。というのも、もし周りに他の観客がいたら「こいつ気でも触れたんじゃないか」と疑われるレベルの大号泣を決めてしまったので。
 単純に『ナニコレ泣百景』としか言いようがないくらい間断なく感動のビッグウェーブが訪れ、とめどなく流れる8リットルの涙。
というかむしろ、公開当時の映画館はどうなっていたんだろう。嗚咽続出である意味、地獄絵図だったんじゃないか。

まず、全編をオギー視点で進めるのではなく、中心に据えながらも群像劇で描こうと考えたそのセンスに脱帽&敬礼をさせていただきたい。子供目線、若者目線、親目線に犬目線。全世代・全方位に向けた作品として成立しているし、演出も演技も素晴らしいので油断も隙もあったもんじゃない。どこに涙腺爆発の地雷原があるかわからん。とりあえず小学校の「道徳」の授業で流すのを義務化したほうがいい。

 個人的に特にグッときたキャラはオギーの親友ジャックくん。彼のビジュアルがの子どものとき親友だった奴と雰囲気が似すぎなんじゃい〜〜っス!! ああ、オギーとジャックのような純粋な友情、自分にもあったな、あんなとき。すれ違いと衝突と仲直りを繰り返して、、ってあぁぁあああ泣けるわい。
 自分の幼少期の思い出も蘇りながら、彼らには10年後、20年後も親友でい続けてほしいと願ってやまないのだった。
塩辛亭ショッパイ

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