ちょっとの雨ならがまんのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

なぜ歌詞が聞き取れないようになっているかなどいろいろと仕組みを知ることができてよかったものの、裏を返せば結構がっつり自己プロデュースをやっているということでもあって、まあそれは人前に出るパフォーマンスである以上当たり前のことだからいいとしても、たとえばきちんと整えられた襟足の形などに詰めの甘さのようなものを感じてしまって、インタビュアーの声やフィルムの質感など作り手側で動かせる部分ではしっかり世界観が作られていただけに、もっと総出でがっつり騙して欲しかったというのがちょっとあって。

でもそのちょっとしたほころびからこそ語られていないリアルなものを感じることができたというのもあったので、もしかするとこのあたりまで作り手の手のひらの上だったのかもしれず、まあ自分には合わなかったというだけなのかな、みたいな。