バス行っちゃった

エターナルズのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

なんか宇宙船の動きやら宇宙呼び出しシーンやらにチープさというか、ほんのりとキンザザ的な挙動の唐突感があってそこが個人的によかった。

人物の描写やドラマの表現などはさすがと思いつつも、だけど、まあさすがにこれだけ色々作ってきたから仕方ないのかもしれないけど、アクションのバリエーションがちょっと寂しい。

もっとも、この世界においてエターナルズというのはヒーローの起源のようなもので以降の時代のヒーローこそ彼らのフォロワーなのであ〜るというようなことの表現なのかも知れず、特にイカリスなんかはこれまでのヒーロー像やそこから派生したアンチヒーローの体現としてあえてスーパーヒーローアクションの文法を踏まえた造形にしているのかなとかは思うのだけれども、それにしてもどこかで度肝を抜いて欲しかったなあみたいな。

あと、ダイバーシティを体現する人物たちを主役級に置いた物語が増えてきたけど、古からの人類史に関わる者たちがそれをやるとなるとメッセージ性がより強くなるのでこれはこれはと一瞬は思ったものの、同時にエターナルズは異邦人でもあるので、そうなるとたとえば自分のような物事の隙間を悪し様に罵ることでキン肉マンガチャでティーカップマンを引き当てたような人生の帳尻を合わせようとするクソみたいな人間から、多様性って外部から来た価値観として受け入れる的なものなんすかねえニヤニヤといったうがった見方をされてしまう可能性があるかもなので、はたして作り手たちが目的としたものにきちんとなっているのかしらんとかもちょっと。

さらにちょっと人種の選び方が極端というか、マイティ・ソーの時にもちらっと気になってはいたけど、たとえばシャン・チーのようにそれが物語的必然であるならアジア系の俳優が中心に来るのは当然なのだけれども、今回のような西側の神話をモチーフに取っているものでそれをやられると、それって本当の意味での平等とか対等ってことなのかなと、個人的にはノイズになってしまうというのがあって、でもまあそここそがよかった、よくやってくれたと思う人が大半だろうから、たんにこのゴミ人間が森老害ばりに価値観が狭量で残念な奴というだけなのだと思いやす。もうしわけ。