ちょっとの雨ならがまんの作品情報・感想・評価

「ちょっとの雨ならがまん」に投稿された感想・評価

町蔵の「レタスと仏像」がフィルムに残ってるのは有難いことですなー
和田

和田の感想・評価

5.0
内容はライブとインタビュー(殆ど内容がないようなものもありました)に、マサミのポエムリーディングが挿入されるシンプルなものです。が、80年代の日本のインディーズ好きの人にとってはヨダレが止まらない映画だと思います。事実自分もそうでした。今のロックシーンにはないアンダーグラウンド感、演者観客の連帯感、空気感。それらが真空パックされています。長年公開されてなかったことも映画の臨場感に一役買っているような気もします。ここに出ているバンドは殆どは解散し、続いているバンドでも今では若さではなく熟練した一面を売りにしています。タイムマシンができない限りこれらを切実に摂取できるのはこの映画だけだと思います。また公開されたら見たい映画一位。
みんな純粋だなぁ、なんつって遠巻きに観察してる自分が嫌、なんつって当事者になりたい自分を自分自身に対して演出、証明してまだまだ自分はやれるんじゃないかという曖昧な気分に浸って安心を貪ろうとしてる自分が嫌、なんつって冷静な自分のケツを蹴ろうとしている姿勢を対外的に見せようとしている自分が嫌。

言うて、やりたい事をやれる範囲でやりたいようにやってんですけどね実際。

よしよし俺まだ大丈夫。
80年代初頭のジャパニーズハードコアパンクのドキュメンタリー。多数の当時のインタビューやライブ映像は本当に素晴らしいし最初から最後まで目が離せない。超貴重なカルチャーの超貴重なドキュメンタリー。再上映してくれたことに感謝。
きき

ききの感想・評価

3.5
タイトルがほんとすばらしいなあとおもう。雨の日にひとりで歩いているときにふと「ちょっとの雨ならがまん」てつぶやきたくなる感じ。
この頃のハードコアパンクのことはぜんぜん知らないのだが、ざらざらしたフィルム映像とか、カセットテープに録音していた頃をおもいだすノイズまみれの音声とか、なつかしくてかっこよかった。この頃からやっぱり町田町蔵の目つきはやばくてすてき。
mingo

mingoの感想・評価

3.6
80年代日本のパンクの歴史知らないながら観たけど圧倒的エネルギーと危うい時代性を内包した若者たちの思想なんかが見え隠れしてめちゃくちゃかっこよかった。また寿町のギズムのライブシーンでド真ん中で踊り狂う太めのおばさんのインパクトがやばすぎた。容姿も中身もしらねーよカスかっこいいから最高だから踊るだけ!て感じが尚更良い。音楽はもちろんカッコから入ることも大事だけどカッコからはいってナンボだし形はあとから付いてくるからとりあえず猪突猛進で突っ走るだけなんだよなあ。君たちの音楽のどこが好き?て答えで「(被せ気味に)速いとこっ!!!!!」て言ってるやつ誰?最高
memo

memoの感想・評価

4.7
かなり良かった。
インタビューに対する答えで、こう見られたい、という承認欲求を恥じらいなく曝け出している、その偽りのなさがとても良いなと思ったし、パンクは衝動的に怒りをぶつけるようなイメージが強かったけれど、物事の本質に迫ろうとしている、思考のまとまった頭のいい人たちの集団という印象を受けた。(勿論、ファッションパンクのように思える人達もいましたが・・・)
寿町でのギズムのフリーライブの映像がとんでもなくかっこいい。
こういう若者たちの思想やスタイルが受け継がれ伝播していったのなら、日本の世の中は良くなっていたかもしれないと思えるくらいには、まだ明るかった時代だと思います。音楽が世界を救う可能性を、完全には否定しきれないな、とも思った。
どうやらディスク化は期待出来なさそうなので、また劇場公開する機会があれば是非もう一度観たい。
80年代ジャパニーズ・ハードコア・パンクは全く知らないのに、夫が観たいというので観に行った。

映画の前、編集者時代の上司にわたしの書きたい脚本について相談していて、わたしのとっておきの元ネタの話をした時、彼に「それって町田康の小説じゃん」と指摘された。そこから町田康がどれだけかっこいいかという話をしていた。

きのうはきのうで、ひょんなことから石井聰亙の話をしていた。

そして、この映画に町田町蔵と石井ソーゴが出てきた。
わたしはこういう偶然を神様からのゴーサインだと思ってしまうので、それだけでグッときた。

そんでもって、この映画のクソかっこいい80年代の町蔵と石井ソーゴに泣きそうになった。町蔵と石井ソーゴの存在感にひれ伏した。80年代の彼らを見るのは初めてだった。内側から発光しているような存在感。
石井ソーゴが「これから自分がやりたいと思うことは時間がかかると思うけど、21でサンダーロード撮った時みたいな焦りはないね」と話しをしていた顔が、町蔵(ピンク色の髪の毛=今のわたしと一緒!)がボソボソとインタビューに答えるその俯き加減が、わたしの身体の温度が臨界点を突破して爆発しそうなくらいかっこよかった。
「爆イケ死ねるわ……」と思うほどかっこいい人に出会えるって、幸せだよね。
青く激しく最高にピュア ざらざらのフィルムの向こうから、カッコつけたちがギラギラした目を向けてくる。でもその視線は、レンズよりもっと遠くを見つめてる。その先にあるのは、ひとりの人かもしれないし大きな社会かもしれないしそれぞれにあるんだろうけど、共通しているのは 救いを求めてること。このシーンを肌で体験できなかったこと、悔しくなって涙ちょちょぎれる。でもその精神は、痛いほどに感じられる。

ちょっとの雨ならがまん
・みんな何にそんなに怒ってたのかな?と思ったけど多分社会を変えたいんじゃなくて自分を変えたくて怒ってたんだと思った
・町田町蔵かっこいい
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