まったくもって無知の分野、バレエ。
『ブラック・スワン』振付を担当したミルピエのドキュメンタリー。
ド素人だから、自分を知ることが感性に繋がることや、それによって相手に気配りが出来るというミルピエの考え、階級制度や人種差別について変革すべきという考え、
何より、ダンサーファーストに好感が持てた。
ただ残念なことに、本作からはミルピエを対象とした"愛"を感じることが出来ない。それもそのはず。これはミルピエ側からの持ち込み企画だったとのこと。
今まで色んなドキュメンタリー作品を観てきて共通してるのは、無知でも鑑賞後は対象テーマに興味が湧いたし、より好意を持てたこと。
それは監督が対象テーマを愛してたからだったんだと初めて気付かされた。
ミルピエさん、次はあなたを愛してる監督さんに撮ってもらって!私は応援するよ‼︎って気持ちでいっぱい。リスペクトを感じる作品の方が好きだ。(これはバンジャマン・ミルピエ、それを支えるスタッフ,アーティスト、ダンサー達に捧げるスコアです)