DarkKnightK

銀魂のDarkKnightKのレビュー・感想・評価

銀魂(2017年製作の映画)
4.1
「またいろいろなところから怒られそうだ苦笑」

小栗銀さんは緩急しっかり使い分け、頼れる兄貴を演じていた。
菅田将暉のパチぶりはすごかった。新八以上でも以下でもないメガネ。新八がスゴイのか菅田将暉がスゴイのか。
グラはちょっとむっちりしていたかな。個人的には嫌いではないですが笑。
個人的に一番ビジュアルも中味も再現度が高かったのは菜々緒さんのまた子かなぁ(あとアルコ&ピースの酒井さんのツッコミもグッドだった)。
真選組の皆さんもなかなかでしたが、やっぱり紅桜篇では魅力が出し切れず、ミツバ篇に期待といったところか。
それと子役の晋助とそれ以外のギャップの激しさに苦笑。
原作を見て研究した人、敢えて見なかった人との違いがなかなか面白かった。
銀さん登場場面からあっという間にキャラ説明まで済ませてしまう手腕はさすが福田さん。原作には無いギャグ(ドロンパやシャアザク、果てはジブリまで!)もお見事、大爆笑でした。
原作、そしてアニメ映画版の良さを損なわず、それを超えていこうという心意気が感じられて良かった。せっかくの紅桜篇なのに多少剣劇不足だった気がするが、それでも最後の晋助との肉弾バトルまで入れたことで良しとしよう。でもやっぱり(原作信者ではありませんが)ラストのバトルでヅラと背中合わせで「全力でテメェ(貴様)をぶった斬る!!!」と晋助に剣を向けるシーンは欲しかったかな。あとエンディングはどうもDOESやSPYAIRのような「ハマった」感が無かった。小栗銀さんのカラオケソングで終わってもそれはそれでありだった気がする(きっとDVD特典には入ってくるのだろうがw)。

ジャンプの原作作品が立て続けに映像化されているが、本作は単なるコスプレ映画に終わらず、役者・制作陣が原作をリスペクトしているのが伝わり、しっかり銀さん(&それを取り巻く面々)、そしてしっかり福田作品となっていたと思う。原作やアニメを見ていない人には多少ついていけないノリはあるものの、それでも笑って楽しんで、ちょっとホロリとさせられる一本に仕上がった。
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