シネマJACKすぎうら

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring YearsのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

4.2
もう、楽しい!楽しいの一言に尽きる。
こんなに長時間、ビートルズのライブが楽しめるのだから。映画的にどうだとか、どうでもよくなる。目の前で歌い演奏しているのが、ビートルズなのだから。

昔からいつも聴くのはスタジオ録音のものなので、ライブ音源を大音響で、というのが、さらに気分をアゲル。
小学生の頃から聴いているが、オトナになって以降、聴くのは(ライブツアーを止めた)67年以降の曲が殆どだった。

本作を観て、あらためて思う。初期のビートルズは紛れもなくライブバンドだったのだと。今まで、リンゴ・スターがこんなにカッコよくみえたことはなかった。
熱狂的なファンと、演奏する彼らのシンパシーのようなものを体感できるのもイイ。

また、動くブライアン・エスプタインを見るのは、今回初めてかも(笑)。
彼がいなければ、ビートルズはクラブバンドとして終わっていたのかも知れない。そう思うと、”出逢い”とか”偶然の巡り合わせ”の不思議を感じずにはいられなくなってくる。

ビートルズはカルチャーとして捉えると、もう無限に奥行きのあるバンド。それだけに、初期のライブツアーをしていた頃に”思い切って”フォーカスしている点が、本作のエンタメとしての面白さを担保している。