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DRAGON ドラゴンのslowのレビュー・感想・評価

DRAGON ドラゴン(2015年製作の映画)
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子供の頃、『エルマーの冒険』という本に夢中になった。大筋は、エルマー少年が囚われの竜の子を助けに行くというもの。これは覚えていたわけではなくて、ネットで調べて、そうだったかな…と。何故かわたしの中では、竜の名前をエルマーとして覚えていたり、竜ではなくドラゴンとして認識していたり。あれだけ読んだにもかかわらず、ほとんど内容を覚えていなかったことに、ちょっと寂しさもあった。ただ、内容よりも、ガムをチューインガムと言っていたことは凄く記憶に残っていて、当時のわたしはチューインという響きが気に入っていたのだろうと思う。今でも響きは好き。記憶はさておき、そういう作品に慣れ親しんで来たこともあってか、わたしは昔からドラゴンに対して悪というイメージがない。だから最初から、本作のドラゴンにも恐れはなかったし、その後の展開もわりと好意的に受け止めることができた。ただ、これは宗教上のイメージもあるようですし、そもそも、ドラゴンと竜は別物なのですね(全て忘れて下さい)。どこからがネタバレなのか、線引きが難しいけれど、最初に予想していた感じとは全然違う雰囲気のお話で、大人の児童文学(?)の映画化、そんなふうにわたしは思えた。
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