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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのBATIのレビュー・感想・評価

3.6
これは復讐の話ではなく、因果率の話。バリー・キオーガン演じる少年はメッセンジャー。だから彼は「僕はメタファー」と口走る。所々「ウッ」となるシーンが多く「好きな映画」では絶対にないのだけど監督のイメージ通りに作れている達成感は感じた。「女王陛下のお気に入り」の後で観たことで(ニコール・キッドマン出ているせいもある)、改めてキューブリックのフォロワーなんだと感じられる。それは人間を俯瞰視点で見ようとしていることと、カメラワークに現れているのだけど、そこまで冷血に感じないのは何故なのだろう。どこか人への愛着を捨てきれないところがありますね。
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