TaichiShiraishi

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのTaichiShiraishiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

これは怪作。
現実ではありえないよくわからない前提で話が進んでいくが、それでもどうでも良くなったりしない、引きこみ力のある映画だった。
病院内での登場人物の後を追い、前からは先回り、上からは幽体離脱したかのような俯瞰視点でのカメラワークが面白い。主人公たちがずっと監視されているかのような不穏感が漂う。
とにかくバリー・コーガンの無機質な表情と喋り方が秀逸であいつが出てくるたびに不穏感ハンパない笑
逆恨みしそうだし、話通じなさそうだし、意見変わらなそうだし、あいつを見てるだけで八方塞がりな気分になってくる笑

そしてそれに怯える、巻き込まれ役をやらせたら当代随一の俳優コリン・ファレル笑

コリンファレル以外の家族3人もただの被害者じゃなく小狡く命乞いをしてくるという嫌な話。

そして結局コリンは優柔不断なまま終盤の映画史に残る最悪なロシアンルーレットに突入笑

ブラックな笑いと恐怖に包まれた忘れられない一作になりました
TaichiShiraishi

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