一夢

僕のワンダフル・ライフの一夢のレビュー・感想・評価

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)
4.2
世界中の愛犬家を泣かせる名絵本『ずうっとずっと 大好きだよ』を前日に読んでから挑んだ一本。涙腺のトレーニング虚しく泣いてしまった。

野良犬として保護されていた状況から脱走した犬が寿命の10数年の中で、犬としての生き方、犬生の意味を見出していくストーリーで、作中では犬としての3度の生まれ変わりを経験する。自分の身近にいる犬達も、犬としての前世の記憶があるのかも…?と考えながら観ると、犬達のことがとても愛しく思えてくるはず。

愛すべきこの犬は合計4つの時代に犬として生まれ変わり、様々な環境下にいる人間を飼い主にすることとなる。それぞれの恋人模様や人間関係が対比になっている設定が多く、観ていて飽きない。何よりも、海外諸国ではこんな所にまで犬が入れる国があるのか!?と驚かされてしまった。

平均寿命が人間の半分を遥かに下回る種であるため、彼らとの半生を描いた作品では悲しい別れも付き物だが、転生した犬の目線で映画を観ることができるので、寂しさよりも感動が遥かに勝る。『101匹ワンちゃん』もそうだけれど、自分は犬好きの人と将来一緒になりたいと、強く感じさせてくれる一本。

上映終了後に周りを見ると、目頭を押さえている人がとても多く、良い映画を観たと改めて実感させてもらった。
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