NEWおっさん

あゝ、荒野 前篇のNEWおっさんのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.0
「新宿に吠える。」

劇場公開して1ヶ月も立たないウチにDVD等が出たという意欲的な作品。前後編と2部構成だが、前編だけでも約2時間50分、後編合わせて5時間超えという「愛のむきだし」もビックリの大長編。主演は今年も映画出まくり菅田将暉と「息もできない」の韓国俳優ヤン・イクチュン。

あくまで前編のみ見た時点での感想だが、長尺を感じさせない熱がこもったデキで面白かった。新宿でくすぶる2人が出会ったキッカケがボクシング。性格も全く違う2人がどのような成長を見せるのか。色々な人間関係が交差して、復讐、憎しみ、愛などが絡み合う。長さを感じさせない演出と空気感で視聴者を一気に惹き付ける。

不満を挙げるなら、セックスシーンがやたら多いコトか。無駄とまでは言わないが、何回もあるし尺も結構ガッツリなのでこんなに必要なのかと。美人とかカワイイって感じでもないヒロインなんで興奮もあまりせず。あと、自殺防止サークルとかいうパートもちょくちょく挟んでくるが、後編で絡んで来るんだろうか。今のところ間接的にしかつながりないし、ラストで置いてけぼりな展開があるし、なんかカラーが違うように感じた。

後編の予告ではまあそうなるかという王道のカットもあったので熱そうだ。楽しみ。