すごい力作だしいい風いい眺めいい音楽にぐっとくるシーンは多々あるのにどうにも詰めが甘すぎて(というか詰める気がそもないようで)いまいち全力では推せない映画だった イサーンに話が飛んでからは大分よさの連続になったけどバンコクのシーンほんとに見るに耐えなくて厳しかった オザワの顔と声、 あとラックはじめタイ人がかなりよかったので観てる間だいぶ救われた
コンセプトやメイキングにまつわるエピソードはやっぱり面白いけど、根本的に決定的に映画ではないなと思った よく知らんひとの旅行記録を見させられたら案外かなりめっちゃよかった、くらいの気持ちで観るのがよさそう 3時間、旅行や滞在や歴史と思えば短すぎるけど映画館で座っているには長すぎる 長すぎるという点でも『地獄の黙示録』ぽいのかもしれない
すきだったシーン トゥクトゥク ラオスの石の上のオザワ スマイルバーの少女のお化粧 祈祷するラック 実家でおみやげを渡すところ 夜に楽しく踊るところ 地べたに座ってお酒を飲む日本人達 丸いおおきな泡風呂 タニヤ通りの女の子達のタトゥー 好きな女の子が身売りに出されてしまった歌("テレビも冷蔵庫もないけどいつかあの娘を買い戻す") オザワとラックが並んでるシーン全部よかった あとエンドロールが本編全部足したのよりもよいくらいよかった 内輪で完結してれば最高の作品なんだよなと改めてもったいない
