三四子

モンスター・フィールドの三四子のレビュー・感想・評価

モンスター・フィールド(2014年製作の映画)
1.5
凄いお金ないんだろうなぁ…と感じさせる映画。モンスター映画なんだけど、全然モンスターが出てこない。出てきたシーンもボヤけてたりする。
モンスターと同じくらい人間のヤバいやつも出てくるから、安価なミストとは言い得て妙だなと思った。


兄がウジウジしてるのもムカつくんだけど、弟がヒステリーなのもムカつく。登場人物にムカつく映画、凄い。
強気で未来を見ている弟と、それにウジウジしている兄っていう図なんだろうけど弟も答えが出せないってちょっと考えれば分かることで騒いで、返事できない兄に「はい、論破〜w」みたいな雰囲気を出してて腹立たしい。
いつか助けが来るから待とう、考えようって言う兄にいつ助けが来るのか分かんないだろ!っていうのは分かるんだけど、何時だよ!とか言ってて分かるわけねーだろボケ、と思った。結局次の日の朝にはヘリコプター来てたし。
途中で助けたどこかの家の父も、家族を失って気狂いになったっていうより単にキモい…。一瞬実はペドフィリアなのかと思った。
いじめっ子が1番なんか不快感なかったかもな…。くじで自分が荷物を取りに行くことになったときの、ひとに対して攻撃的なのは自分が弱いからその裏返しっていうのはテンプレートだけど嫌いじゃない。

兄が突然覚醒して好きな女の子とキスするシーン、ダルすぎて10秒飛ばしたのにまだキッスしてて笑った。どうでも良すぎる。
この女とのことも対して描いてないし、母の心配ばかりで学校にいた片思いの女の子と一回も助けに行きたいとか言わなかったじゃん。
薄情なやつやな〜って思ってたら案外たくましく女の子と学校の子達は生きてて、そこで思い出したように恋路を再開するのは違うでしょうよ。

毒ガスで始末つけようとするふんわりとした感じは嫌いじゃない。
こういう映画って大抵は軍も壊滅してるから、軍は生きてて活動してるってだけでふーん、いいじゃんって思う。
そういうところもミストっぽいといえばそうなんだけど。
あのまま地下にいたら死んでたことを考えると動いて正解だったことになるのでミストの良い展開バージョン。

音がキーなんだ!っていう割に一切音を気にしないすげえ映画。
地下で怒鳴り合いもするし、ドスドス歩く。何回かわざと音出させた?というような割れたガラスを踏ませるシーンとかあるんだけど別にそこでモンスター襲ってきたりもせず終わってなんなんだよwってなった。
目がほぼ機能してない化け物なのに、息を荒げた音とかをスルーしててこいつ生き物として弱すぎんだろ…って思った。
薄い木の扉もこじ開けられず、話し声にも反応せず、毒ガス程度で死ぬ…マジで、なんなん…
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