今ブラック企業が問題になっていますが、そんな会社に勤めている主人公。
就活がうまくいかず何社も面接に落ち、やっと就職できた会社だったがブラック会社。ほぼ毎日残業で帰りは終電近くまで。心も身体も疲れてしまい死を意識する。
やっと受かった会社だから、もし辞めたら次はないんじゃないかと思い、それなら死を選ぼうとする。
主人公の気持ちは分かります。それを止めてくれて前向きにさせてくれたヤマモトの存在は大きかったことでしょう。
今、どうしようもなく疲れていて逃げ場がないと思っている人がいたら気持ちが軽くなる作品だと思います。
人生はいくらでもやり直しがききます。でも死んだらおしまい。どんなことがあっても生きていればどうにかなります。
私もこれまで色々あって死を意識したことがあります。だけど踏み切れませんでした。それは家族の存在です。私は死んでしまえばそれまでですが、残された家族の事を思うと自死できなかった。
もし自死しようと思っている人がいるなら、自分を見守っていてくれる人達の事を思って踏みとどまってほしいです。この作品でも主人公にヤマモトがそういう事を伝えます。
いい作品でしたが、ラストがちょっとモヤモヤしてしまいました。なんだか逃げてるような感じがして。
もしかしたらヤマモトって、の謎は思った通りでした。
