あっと驚く内容だが、これが実際あった話だと言うのだからさらにびっくり。主人公はお金に執着した人間というよりは夢や希望といったアメリカンドリームに魅せられた人で、金に汚い人間たちより遥かに好感が持てた。マシュー・マコノヒーが『ダラスバイヤーズクラブ』とはうって変わって体重を大幅に増量し、禿でデブの親父を演じるという怪演ぶり。イケメンで知的な彼だからこそ、変わり果てた落ちぶれた感じが生々しく説得力があった。金は人を変えてしまうとは言うけれど、向き合い方次第だね。ハリウッド映画らしいスケールの大きい作品で面白かった。