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アステロイド・シティのmaverickのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.8
2023年のアメリカ映画。監督はウェス・アンダーソン。


自分はこの監督との相性が悪いようで毎回いまいち乗れないのだが、それは今回も同様だった。豪華なキャストは大いに魅力だし、独特のシュールな世界観が良さだとも思う。でも自分としては作品に引き込まれることはなく、ただぼんやりと眺めているうちにエンドロールを迎えてしまった。やはり相性が良くないようだ。

ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーなど、あまりにも豪華すぎるキャスト陣。彼らが風変わりなキャラクターで登場し、それを眺めているのは楽しい。ちょっとしたチョイ役にも豪華なキャストが出演しており、これだけの面子を集められるのも監督の人気の高さゆえであろう。他の作品では見られないような演じ方をしているのも見所であり、映画好きとしてはそこに楽しさは見い出せた。スカーレット・ヨハンソンが特に印象的だったな。

新作舞台劇の舞台裏のドラマという設定。芸術性を強く打ち出したシュールな舞台劇って自分は苦手で、それを観劇している感覚にすごく似ていた。役者の演技もまさにそういう感じで、やっぱりちょっと合わないなと感じてしまった。自分はもっとエモーショナルな作品が好きだから。


話題作だし、キャストも豪華なので興味があった。観て損したというわけではなく、楽しめた部分はあるので良し。相性が良くないとは分かっていても、それでも観たいと思わせる魅力がこの監督にはある。次の新作も楽しみだ。
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