Morohashi

抱きたいカンケイのMorohashiのレビュー・感想・評価

抱きたいカンケイ(2011年製作の映画)
5.0
結論から言って、ナタリー・ポートマンの”I lost him...”の破壊力は凄まじい。

テレビ番組のアシスタントのアダムが父の行動に嫌気がさして自暴自棄になり、酔った拍子に、かつてサマーキャンプで知り合った変わり者の女医エマのところにすがりつき、そこからセックスフレンドとしての関係が始まる。

お互いに干渉しないなどの基本ルールをさだめておきながら、やはりというべきか、そのルールはなし崩し的に破られていく。

一応ストーリーはラブコメにあたる。
美男美女のカップル(?)でありながら、スクールカーストでそれほど上位に位置していなさそうなことに好感が持てる。少なくとも俳優はアシュトン・カッチャーでなければここまで面白くはならなかったと思う。

私はあんまり、◯◯がかわいいからこの映画が好き、という選び方をしない人間だが、この映画のナタリー・ポートマンは良い。
でも、かつてメグライアンやキャメロンディアスがやってたような、はしゃぐ感じはどうも無理してる感じがしてしまう。それは表情からなのか…?

終盤、ナタリー・ポートマンが妹に”I lost him...” というシーンがあるが、これを見たら誰だって、”No, no, you never have lost me!”と駆け寄るだろう。
このセリフと表情で2週間は生きられる。

一方、最後にアシュトン・カッチャーが放つ”If you come any closer, ... I won’t let you go.” という直説法のセリフは、もっと他に言いようがあったんじゃないかと、汚点のように感じる。
Morohashi

Morohashi