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ドリームのkojikojiのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.6
2016年 アメリカ 監督セルドア・メルフィー キャスト:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー

 改めて、宇宙開発が、いかに難しい仕事であったかよく分かる。一歩間違えば死と莫大なロスが待っている。ロケット打ち上げ失敗のシーンを現実にテレビで見ており、その記憶から打ち上げシーンはハラハラドキドキ。

 黒人への差別はNASAにおいても、何ら変わらない。非白人用トイレ。
 そういえば、先に観た「HELP」でもトイレ問題がクローズアップされていた。差別の象徴だったんだろう。
 
1960年代までほとんど戦前と変わらず、アメリカ社会全体が過度の差別社会だったんだ。

 この映画、黒人差別はかなり重要なテーマ。それに加え、ソ連との宇宙開発競争の中で、重要な働きをした黒人女性3人の実話。

 どこにもいるんだが、上司が彼女達の実力を素直に認めず、規定を持ち出して邪魔をする。
 そんな中でケビン・コスナー演じるリーダーシップのある上司がいい。こんな上司がいたからこそ、NASAもソ連に負けない月面着陸という偉業が達成できたんだろうし、黒人の彼女たちが活躍することができたのだろう。もちろん、彼女達の努力あってのことだけど。

 それにしても、何の計算をしてるのかわからないけど、なんかすごいし、あんな風に黒板にスラスラ書かれて、ハイ答えと言われるとそりゃあ、「まいった」と言うしかない。天才だったんだね。3人とも。


#2022-3
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