前回のアカデミー賞で一番気になっていた作品。いやー、文句なしの傑作でした。これまで語られることがなかった、NASAを陰で支え続けた3人の黒人女性を描いた本作はとても力強く、実質的に心に残りました。歴史を振り返ってみても黒人の貢献なしに今のアメリカはないんじゃないかと思った。キャスティングもほぼ完璧で『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で共演したタラジ・P・ヘンソンと、旬のマハーシャラ・アリとのかけ合いも息ぴったりでしたが、友人2人を演じたオクタヴィア・スペンサーとジャネール・モネイの助演が特に素晴らしかったです。個人的にタラジ・P・ヘンソンの演技力はそこまで評価に値しない女優さんなので、彼女らのサポートが大きいと感じました。白人組ではケヴィン・コスナーの『それでも夜は明ける』の時のブラッド・ピットみたいなオイシイ役どころと、にくそい役を演じたキルスティン・ダンストが良かったです。後味も良く、最後まで安心して観れる、これぞ映画って感じの一本でした
