主人公３人は、黒人の女子で、時代は、1961年のアメリカ、とくらば、彼女達の置かれている状況は、日本人の僕でも分かる。
冒頭のシーンは、ある女の子が天才的な数学の才能を発揮する所からはじまる。
その後、場面は黒人のおばちゃん３人組が乗ってた車がエンコしてる所へ切り替わる。彼女たちは、みんなリケジョ。しかも、天才ばかり。そんな天才が集められて、コンピュータをやってる。当時は、複雑な計算は全部人間、それ専門の人達でやってた。働いてるところは、あのNASAで、時代的にスプートニクショックの直後。
女性に黒人と、二つも乗っかっての差別ののりしろ。案の定、計算能力はずば抜けているが、周りの扱いは酷く雑だ。
特に物語の中心とも言えるキャサリンは、仕事する部屋から、トイレまで片道800m？こらは、当時はトイレが黒人用と白人用に分けられているからだ。
そんな差別と偏見と戦いながら、キャサリンは軌道計算でその数学の才能を発揮し、ドロシーは導入されたばかりのIBMコンピュータのプログラミングに精通し、メアリーは女性初のエンジニアに挑んでいく。
キャサリンの異能を認めた上司のゲビン・コスナーが差別の象徴の一つだったモノをぶっ壊すのが、スッとします。
こういうの好きなんだよね。ある才能に秀でた主人公が、その才覚を磨いて、しがらみとか関係なく周囲を圧倒していくやつ。
アメリカでは、ララランドよりも人が入ってたらしいが、恐らく女性からのウケが良かったのでは？
