ルッキオ

トンネル 闇に鎖(とざ)された男のルッキオのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「パッセンジャー」は一人が大勢を救う話、こちらは一人を国家レベルで救出する話。
奇しくも連夜で似たシチュエーションの映画を観ることに。
日本でもトンネル崩落事故の記憶は新しいので、より身近な問題として鑑賞しました。
「めでたしめでたし」な話じゃなくて、一人の命の価値をどう捉えるか、考えさせる作りになっていて良かった。
マスコミや多くの人にとってはメシの種になってるという事をシビアに描いてます

夫婦円満な設定も悪くないけど夫婦仲が悪くなっていた方が、二人で手を繋いでのあのラストシーンが生きたと思う。何かを乗り越えて絆を強くするみたいな展開の方がもっとグッときたはず。
妻の悔恨や夫のトラウマももう少し描いても良かったかな。
犬の鳴き声がラストの救出シーンに繋がれば良い伏線だったのに。もしくは犬が咥えて拾ってくる→主人公の声を拾う、とか。
最後に、救えなかったもう一人への配慮は欲しかったです。
色々と惜しい所もあるけど充分面白かった。

大事なモノを奪う犬ちゃんのあのシーン、思わず声をあげてしまった(犬あるある)
お前パグに生まれて良かったな‼と心底思いました。
ルッキオ

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