miyu

否定と肯定のmiyuのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
4.2
好きな題材の映画で、ワタシ的にはかなり良かった。。。
『黄金のアデーレ 名画の帰還』を思い出したが、あれよりも、華々しさがない映画だが、ワタシにはかなり響いた。。。

ヒトのココロの中にある差別意識を裁く事の難しさ…
ナチスがしたユダヤ人大虐殺のホロコーストを差別主義者にしたら、多分、おそらく、実際にはあった事だとわかっていても、ホロコーストはなかった…なんて、主張して…
そして、意識の奥底で、ユダヤ人は殺されても当然…みたいな考えがあるんだろうなぁ〜って感じて、薄ら寒い気持ちになった。。。

人の心の中にある気持ちを裁く事の難しさ…

歴史の事実を歪めても、自分らの信じているものを主張するなんて…

レイチェル ワイズ演じるデボラの気持ちは痛いほどわかった。。。

相手が間違ってるんだから、証拠突きつけて、あんた オカシイょ!
…って言いたい気持ちが‼️

でも、相手は裁判をイギリスに持ち込んだ。。。

アメリカとは法の裁き方も 裁定の仕方も 裁判の進行の仕方も異なる〜

彼女から見たら、イラッてする裁判だが、ある意味 証人として、ナチスに被害にあった人を法廷に引きずり出さないレイチェル サイドの弁護士チームの方針は優しさを感じた。。。




【ネタバレかも】
レイチェルは、被害者に証言して貰ったら、アウシュビッツの大虐殺が実際にあった事がわかるはず…
って考え方をしていたが、ワタシも、そう思った。。。

でも、レイチェル サイドの弁護士チームは、被害者を裁判に出す事を嫌がった。。。

その場で、また、被害者のヒト達が深く傷つく事を怖れたからだ。。。

偏見を持った差別主義者の人とは、真っ直ぐ向かってもダメなんだ!!
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