こぅ

牝猫たちのこぅのレビュー・感想・評価

牝猫たち(2016年製作の映画)
4.1
5人の監督によるロマンポルノ・リブート・
プロジェクトの内の一遍、ラストは凶悪の【白石
和彌監督作品】。

池袋の風俗店、極楽若奥様で働く3人のデリヘル
嬢雅子(井端朱里)、結衣(真上さつき)、
里枝(美知枝)の日常をサスペンスフルに描いた
リアルな【ヒューマン・ドラマ】。

雅子の常連客は、ひきこもり男、里枝の常連客は
妻を亡くした孤独な老人金田、常連客のない結衣
は小学生をベビーシッターに預けて仕事をしている。

脚本はデリヘル嬢、お客、店長、店員、ベビー
シッター、それぞれのキャラ、事情、現代の
社会問題などを織りまぜて一本の映画として
【短時間ながら良く描けていた】。

この題材で普通にまとまって良かったせいか、
ポルノのパートは必然で特別には感じられなか
った。強いて選ぶなら終盤、店長金田と雅子の
絡みシーン。

それぞれ必死でもどこか物悲しい生き様、
【東京を写す映像が綺麗なエンドロールは余韻を
残す】。
こぅ

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