シネマJACKすぎうら

君の名前で僕を呼んでのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.7
正直、少々苦手なテーマの映画だったが
アカデミー作品賞のノミネート作品だったこと、
それと、
世間での評判の高さに背中を押されて劇場に足を運んだ。

先ずは暖かい光に包まれた北イタリアの美しい風景、
そして繊細に切り取られた自然音に心を奪われる。
半分、願望もあるだろうが
まるで自分がそこに居るかのような錯覚に陥る。

そして、、
主人公のふたりが結ばれた翌朝のシーン。
アーミー・ハマー演じるオリヴァーがエリオを切なげに見つめる眼差しにやられた。ここで、私の”苦手感”は完全に崩壊し、彼らに激しく感情移入してしまう。

そして中盤のベッドシーン。
セリフらしいセリフがほとんどないこのシークエンスで
二人のなんとも深く繊細な関係性に心を打たれ、ここで涙腺が崩壊。

ラスト近く、
大好きな名バイプレイヤー、マイケル・スタールバーグ演じる父親が
エリオにかける言葉。。
もう涙の在庫がなくなるよ、ホント。

そしてエンディングのタイトルバックが出ても終わらない切なさ。
もう最後の最後の最後まで涙を搾り取られました。
素晴らしい作品に出会えてよかった。
本当にそう思える映画。

今年は、本当に高水準の映画多すぎ(笑)。

本作の動画レビューUPしました!!
https://youtu.be/vmy__HVu-Qg